本と電子書籍に関する話

先日図書館司書の方と本と電子書籍について話した


 事の発端は、彼女がこれから先電子書籍の台頭により本の必要性が無くなってしまうのではないかと危惧しているということから「本が死ぬところ暴力が生まれる」という本を紹介したこと。
僕はその本は読んだことはないが、タイトルが過激で内容を知らない僕にとっては彼女がどのように電子書籍を考えているのか知りたくなったためである。また、本のプロである彼女の意見には興味があったということもある。

 彼女は本が今後無くなってしまうということは考えていないし電子書籍が絶対に悪だとも言っていない。しかしながら本から電子書籍に流れている今の傾向に対して心配をしている。
紙媒体にこだわる理由について彼女もうまく表現できないようであったが、「本は文化であり電子書籍はツールである」というように説明するのが今では適切ではないかと言っていた。彼女の言葉はとてもうまく入ってきた。そうだ僕もその気持だ。

本棚


 また他の方からは、本屋に行き書籍で本を探す楽しさが電子書籍には無いのでつまらないという意見もあった。この意見は多くあった。これもまたわかる。以前僕は友人と「本屋に行くときは自分と本の勝負だ」と話したことがある。これは本屋で欲しい本を発見できなかったときは本屋の品揃えが悪いのではなく、自分の創造性を伸ばしきれなかった自分が負けたということだ。本は知識(もちろん時には間違っていることもある)や刺激を与え、それらはさらなる創造性を生む。本を選ぶというのはその結果を予期できるかということだと考えている。

出版と配信


 昨日情報発信Webサイト(Webマガジンと言ってもよい)の編集長の方と話していた時、ふと先日の図書館司書の方との話を思い出し、僕なりの本と電子書籍についての思いを聞いてもらった。

 僕はかつて本の出版に関係し執筆をしたことがある。といってもぶっつけ本番で今のところ最初で最後の執筆である。文章での伝え方にはあまり自信がないが出版社の位置づけや編集、校正の大変さや本屋に本が並んでいたときの感動を学んだことは確かだ。
その経験から言うと、本は執筆者の他様々な人が関わり出版に至る。本が発売されたときに僕は宮崎県に旅行中であった。まさかここにはないだろうと思っていたが発見し感動した。


 本と電子書籍に関する話おわり



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